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大阪商業大学堺高等学校3年生を対象に講演会が開催されました。

6月9日(月)、大阪商業大学堺高等学校体育館において、谷岡一郎理事長が「『世に役立つ人物』とはどんな人間か」と題して、3年生生徒全員を対象に講演されました。

はじめに「皆さんは大阪・関西万博へは行った?」と問いかけられ、続けて1970年万博の思い出話を披露。「オランダ館にエッシャー(画家)の『メタモルフォーゼ』という全長20メートルもあるような作品が飾ってあって、ずっとその絵の前で、1時間ほど過ごした覚えがあります。目を見開いて常にそういったものにチャレンジして経験を続けるようにしてほしいと思います」と述べられました。

そして、建学の理念「世に役立つ人物の養成」を解釈する4本の柱、『思いやりと礼節』、『基礎的実学』、『柔軟な思考力』、『楽しい生き方』について取り上げ、それぞれに具体的な例やエピソードを交えながら、「下品な人間になるな」、「正しい日本語を話す/書くために、1日100字で結構、今日の私の日記として1日100字書いてみる」、「発想の転換が重要。正解が2つも3つもあるかもしれないし、1つもないかもしれない。そういう社会で皆さんは決断をしなければならない」などを説かれました。

さらに「大学は何をするところか」について、「10年後、今ある職業の3分の1は存在しない。そんな世の中で皆さんに必要なのは、今までの常識ではなく、自分の頭で考え自分で決断すること。大学は、知識や応用力を未知の世界で生かすための訓練の場だと思ってください。特に自分で考え答を出す力を養う場だと思ってください」と語られ、最後に好きな言葉「最後に笑う者の勝ち」を紹介して、講演を結ばれました。

なお、講演の途中でクイズを3問出題され、回答にチャレンジした生徒全員に、著書を手渡しで進呈されていました。