谷岡学園の3つの高校で、卒業証書授与式が行われました。
2月19日(木)・20日(金)、谷岡学園の3つの高校で卒業証書授与式が執り行われました。ここでは谷岡一郎理事長の各校での式辞をご紹介します。

◆大阪商業大学堺高等学校
この学校はチャイムがないがゆえに、時間をいつの間にか自分で管理できるようになっていることに気が付いていると思います。日頃からいろいろなことに自分から進んでチャレンジし、やってみて、それが習慣になることに、本当の意味で皆さんの体の中に新たな力が加わっているんだということを忘れないでいてほしいと思います。
皆さんはほとんどの人が18歳になっていて選挙権があります。世の中で起こっていることいろんなことに目を配り、考えそして新たなチャレンジをしてください。今、冬のオリンピックを開催していますが、あるスノーボーダーがインタビューで「私はこの技を300回以上失敗しました。でもその失敗があるから、今本番で成功することができたんだろうと思います」と答えています。皆さんが出ていく社会というのは甘いものではありません。努力しても努力しても本番で失敗する人もいます。でもそれはそれでいいんです。努力するプロセスを大事にしてほしい、と心より考えています。最後まで成功しない人もいるかもしれません。でも努力をしたというプロセス自体は、皆さんの体の中に新たな力を必ず生んでいるはずだと信じています。

◆大阪商業大学高等学校
「iPS細胞を使った医薬品、または医療技術が厚労省の認可を受け、実際に使われる段階に入った」というニュースがありました。1つは心臓病、もう1つはパーキンソン病の再生医療で、大阪大学、そして大阪の製薬会社が実用化を承認されています。iPS細胞を作った山中伸弥さんは京都大学ですけど、東大阪出身でもあります。このように関西、特に大阪・京都を中心とする近畿・関西圏というのは、戦後新たに作られた産業の7割を生み出しています。この地域に住む人々は新たなことにチャレンジし、いろんなことを試しながら、新たに世の中に付加価値を創り出してきたということを、覚えておいてください。特に東大阪は中小企業が集積している街でもあり、その中でいろいろな人が切磋琢磨、競争し新たなものを作り出してきました。皆さんには、何か新しいものにチャレンジをするんだという気持ちを常に持っていただきたい。必ずしも成功するとは限りません。失敗の連続かもしれません。でも朝の来ない夜はありません。そして春の来ない冬もありません。いつかは成功するんだ、失敗を糧に次のチャレンジに続けるんだというスピリットだけは決して忘れないでください。

◆大阪緑涼高等学校
これまでメジャーリーグでもっとも多くのヒットを打ったイチロー選手が引退する時に、ある新聞記者が「どうしたらイチローさんのようになれますか」と聞きました。すると彼はこう答えました。「一度にすごい人間になれることなんて、決してありません。今日の私は昨日の私よりもちょっとだけでも前へ行き、そして明日の私は今日の私よりもちょっとでもいいから進んでいき、こうして毎日を過ごしていく、これしか自分を向上させることはできませんでした」。あの大選手にして、やはりコツコツとした日常生活からの積み上げ、それこそが人間を作るんだということを言っていたわけです。
これから皆さんは一人の大人として自分で考え自分で決断し、そしてその責任も自分で取らなければいけません。皆さんが出ていく世の中は全く“一寸先は闇”かもしれませんし、今までの常識が通用しない社会になるでしょう。でもそんな中でこの高校でいろいろなことを学び、そして友達とも助け合ってきた皆さんにはその決断ができるはずです。考えて考えて自分で結論を出すこともできるはずです。何回でも失敗しなさい。でも失敗にめげず、打たれ強く、失敗を次のチャレンジに繋げる人だけが、次の世の中のリーダーとなっていくでしょう。それが皆さんであるように、心より念願しております。
